クリスマスが終わったあと、ツリーやオーナメントの片付けを後回しにしてしまうことはないでしょうか。年末の忙しさの中で、とりあえず箱に詰めて押し入れに入れたら、翌年出したときに電飾が絡まって使えなかった、オーナメントが割れていた、ツリーの枝が曲がっていた、という経験がある人も多いはずです。
クリスマスの飾りは1年のうち1か月ほどしか使わないのに、収納場所は残りの11か月ずっと占領します。だからこそ、コンパクトに、傷めずに、翌年すぐ出せる形でしまうことが大切です。適当に詰めた箱は、場所を取るうえに翌年の飾り付けまで面倒にしてしまいます。
結論から言うと、クリスマス飾りの収納で押さえるべきなのは、①ツリー・オーナメント・電飾の3つに分けてしまう、②割れ物と重い物の位置を決める、③湿気と虫を避けられる場所を選ぶ、の3点です。これだけで、来年の飾り付けにかかる時間がかなり変わります。
この記事では、アイテムごとの片付け方、収納ボックスの中の区画の決め方、押し入れ・天袋・物置など場所別の向き不向き、収納前にやっておきたい手入れまでを順番に解説します。
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クリスマス飾りは3種類に分けて片付ける
クリスマス飾りの片付けで最初にやるべきことは、全部を1つの箱にまとめるのではなく、ツリー、オーナメント、電飾の3種類に分けることです。この3つは形も壊れ方も違うため、同じ方法でしまうと、どれかが必ず傷みます。
ここでは、それぞれの片付け方と、収納前に済ませておきたい手入れを整理します。
ツリーは枝をたたんで縦にまとめる
人工ツリーは、枝を幹側に向けてたたみ、上下のパーツに分けてから縦長にまとめると、驚くほどコンパクトになります。枝を広げたまま袋に押し込むと、枝の針金が変な方向に曲がり、翌年きれいに広がらなくなってしまうからです。
手順としては、オーナメントと電飾をすべて外す、枝のホコリを軽く払う、パーツごとに分解する、枝を下から上に向かって幹に沿わせるようにたたむ、の順です。たたんだ枝は、ひもや面ファスナー付きのバンドで2〜3か所軽く留めると、広がらずに形を保てます。強く縛りすぎると枝の先端の葉が潰れるので、ゆるめに留めるのがポイントです。
購入時の箱がきれいに残っているなら、その箱に戻すのが最も形を保ちやすい方法です。箱が傷んでいる、またはもう捨ててしまったなら、ツリー用の収納袋を使うと持ち運びもしやすくなります。高さ150cm前後のツリーなら、分解すると長さ70〜90cm程度にまとまることが多いので、収納場所の奥行や高さと照らし合わせておきましょう。
本物のモミの木を使った場合は、収納ではなく処分の方法を考える必要があります。購入した店舗で回収している場合もあるので、購入時の条件を確認しておくと安心です。
オーナメントは割れる物と割れない物を分ける
オーナメントは、ガラスや陶器のような割れる物と、木・布・プラスチックのような割れない物に分けてしまうのが基本です。同じ箱に混ぜてしまうと、移動のたびに割れない物がぶつかり、割れる物が欠けてしまうからです。
割れる物は、ひとつずつ柔らかい紙やエアクッションで包み、仕切りのあるケースに入れます。卵のパックや、100均の仕切り付き収納ケースは、丸いオーナメントを1個ずつ固定できるので便利です。割れない物は、種類ごとにチャック付きの袋にまとめると、翌年どこに何があるかすぐにわかります。
数が少ないなら1つのボックスの中で区画を分ける、数が多いなら割れ物専用の箱を別に用意する、という分け方が現実的です。箱の中では、重い物を下、軽い物を上に置き、割れ物の上には何も重ねないようにします。下の図は、衣装ケース1個を4つの区画に分けた例です。
箱の外側に、中身と「割れ物あり」の表示を書いておくと、翌年取り出すときや、家族が片付けを手伝うときにも迷いません。仕切り付きのオーナメント収納ケースを使えば、包む手間も減らせます。
電飾は芯に巻いて絡まりを防ぐ
電飾は、適当に丸めずに、厚紙やペットボトルなどの「芯」に巻いてからしまうと、翌年絡まらずに取り出せます。コードを手でぐるぐると束ねるだけだと、移動中に電球同士がからみ合い、ほどくのに時間がかかるうえ、無理に引っ張ってコードを傷めてしまうことがあります。
巻くときは、コンセント側の端を芯に留めてから、電球が重ならないように少しずつずらして巻いていきます。巻き終わりの端も留めておけば、翌年は芯からほどくだけで使えます。厚紙に切り込みを入れてコードを引っかける方法も簡単で、場所も取りません。
しまう前には、必ずコードと電球の状態を確認しましょう。製品評価技術基盤機構(NITE)は、電飾やイルミネーションの火災事故について、電球やコードの破損がないか、近くに燃えやすい物がないかを確認するよう注意を呼びかけています。詳しくはNITEの注意喚起ちらしで確認できます。被覆が裂けている、電球が欠けている、点灯しない部分がある電飾は、来年使う前提でしまわずに、処分を検討するほうが安全です。
電池式の電飾は、電池を必ず抜いてからしまいます。入れたままにすると、1年の間に液漏れして端子が腐食し、使えなくなることがあるからです。抜いた電池は、まとめて小物の区画に入れておくと便利です。
100均・ニトリ・IKEAの収納用品を使い分ける
クリスマス飾りの収納用品は、専用品を買わなくても、身近なお店の収納グッズで十分に代用できます。大切なのは、しまう物の大きさと壊れやすさに合わせて選ぶことです。
100均では、はがきケースや仕切り付きの小物ケースが、小さなオーナメントの収納に向いています。1個ずつ区切って入れられるので、割れやすいガラスの飾りもぶつかりにくくなります。面ファスナー付きのバンドや結束バンドは、ツリーの枝や電飾をまとめるのに便利です。
ニトリの整理ボックスや衣装ケースは、サイズ展開が多く、押し入れやクローゼットの寸法に合わせて選びやすいのが利点です。同じシリーズで揃えておけば、積み重ねても安定しやすく、毎年同じ場所に収まります。IKEAの布製の収納ケース(SKUBBなど)は、軽くて使わない時期は小さく畳めるので、ツリーのパーツや割れない飾りを入れるのに向いています。
小物が多いなら100均の仕切りケース、量が多くて積み重ねたいならニトリの衣装ケース、軽さと畳みやすさを重視するならIKEAの布ケース、という選び方が目安です。ただし、布製のケースは湿気を通しやすいので、押し入れの下段のような湿気の多い場所では、フタ付きのプラスチックケースのほうが安心です。
買う前に見るポイント
- 収納場所の奥行・高さに、分解後のツリーが入るか
- 割れ物用に、仕切りのあるケースが用意できるか
- 中身が見えるか、外側にラベルを貼れるか
- フタがしっかり閉まり、ホコリや虫が入りにくいか
- 重ねて置いても潰れない硬さがあるか
収納場所と湿気対策で翌年まで守る
飾りをきれいにまとめても、しまう場所が悪いと、1年後にカビやにおい、虫の被害に遭うことがあります。クリスマス飾りは長期間しまいっぱなしになるため、収納場所選びは「出し入れのしやすさ」よりも「環境の安定」を優先したほうが失敗しません。
ここでは、家の中でよく使われる収納場所の向き不向きと、湿気や虫を防ぐための工夫を整理します。
押し入れ・天袋・物置の向き不向き
クリスマス飾りの収納場所としては、押し入れの上段、天袋、物置部屋、クローゼットの上部などがよく使われます。どこも年に1回しか出さない物の置き場所として向いていますが、それぞれに注意点があります。
押し入れは収納量が多い反面、壁際や下段に湿気がたまりやすい場所です。天袋は年1回の出し入れにちょうどよい高さにありますが、高い場所なので重い箱を入れると取り出すときに危険です。物置部屋は量が多くても置けますが、ほかの荷物と混ざって行方不明になりやすい面があります。
| 収納場所 | 向いている物 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 押し入れの上段 | オーナメントの箱・電飾 | 湿気が比較的少なく出し入れしやすい | 壁にぴったり付けない |
| 押し入れの下段 | 分解したツリー | 長い物も置ける | 湿気がたまりやすく、すのこが必要 |
| 天袋 | 軽いオーナメントの箱 | 年1回の物の置き場に最適 | 重い物・割れ物は避ける |
| 物置部屋 | ツリーの箱を含め全部 | まとめて置ける | ほかの荷物と混ざらないよう表示 |
| クローゼット上部 | 小さめのボックス | 衣類と同じく環境が安定 | 防虫剤のにおい移りに注意 |
家の中に置き場所がどうしても足りない場合は、トランクルームを使う家庭もあります。180cmを超える大きなツリーや、毎年飾りの量が多い家庭では、季節物だけを預けることで、家の収納を日常の物に回せます。屋内型で空調のあるトランクルームなら、湿気やホコリの心配も減らせます。ただし月額の費用がかかり、出し入れのたびに取りに行く手間もあるため、家の収納を見直してからの最後の選択肢として考えるのが現実的です。
重い物は押し入れの下段や物置の床、軽い物は天袋や棚の上、という分け方が基本です。天袋に入れる場合は、踏み台に乗った状態でも片手で持てる重さに抑えると安全です。天袋の使い方については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
物置部屋や納戸にまとめる場合は、季節物のコーナーを決めて、クリスマス用の箱をそこに集めておくと、翌年探す手間がなくなります。
しまう前の手入れで虫とカビを防ぐ
収納する前に、飾りのホコリを払い、しっかり乾かしてからしまうことで、虫やカビの発生を大きく減らせます。ホコリや手の皮脂、食べこぼしなどが付いたまま長期間しまうと、それがカビや虫のエサになってしまうからです。
ツリーの枝は、ハンディモップややわらかいブラシで上から下へホコリを払います。布製のオーナメントや、松ぼっくり・木の実のような自然素材の飾りは、特に虫が付きやすいので、ホコリを払ったうえで、乾いた日に陰干ししてからしまうと安心です。リースに使われている天然素材も同様です。
箱の中には、乾燥剤を一緒に入れておくと湿気対策になります。押し入れにしまう場合は、床や壁にぴったり付けず、すのこを敷いて空気の通り道を作るのが効果的です。年に1〜2回、天気のよい日に押し入れの戸を開けて風を通すだけでも、湿気のたまり方は変わります。
押し入れにしまう物の虫対策については、原因から詳しく解説した記事もあります。布製の飾りやリースが多い家庭は、あわせて確認しておくと安心です。
出しやすい形にしておくと飾り付けが楽になる
収納の最終目標は、翌年の飾り付けをどれだけ楽にできるかです。しまうときに少しだけ手間をかけておけば、次の年は箱を開けてすぐに飾り始められます。
たとえば、オーナメントを「最初に付ける大きい物」「あとから足す小物」のように、飾る順番に分けておくと、翌年はそのまま順番に取り出すだけで済みます。電飾も、ツリー用・窓用のように使う場所ごとに分けて、芯にメモを貼っておくと迷いません。
また、今年の飾り付けの写真をスマートフォンで1枚撮っておくのもおすすめです。どの位置に何を飾ったかがわかるので、翌年はそれを見ながら同じように再現したり、少し変えたりできます。写真をもとに、使わなかった飾りを手放すかどうかを決めるきっかけにもなります。
そもそも飾りの量が多すぎると、どんなに上手にしまっても収納場所を圧迫します。飾る量を「しまえる量」から逆算する考え方や、色数を絞ったおしゃれな飾り方は、こちらの記事でまとめています。
よくある質問Q&A
Q. クリスマスツリーの箱を捨ててしまいました。何に入れればいいですか?
A. ツリー専用の収納袋のほか、細長い衣装ケースや、布製の大きな収納袋でも代用できます。枝をたたんでバンドで軽く留めてから入れると、形が崩れにくくなります。
Q. 電飾が毎年絡まってしまいます。何かいい方法はありますか?
A. 厚紙やペットボトルを芯にして、電球が重ならないようにずらしながら巻く方法がおすすめです。巻き始めと巻き終わりの端を留めておくと、翌年はほどくだけで使えます。
Q. クリスマス飾りは何年くらい使えますか?
A. 保管状態によりますが、湿気や虫を防いでしまえば、ツリーやオーナメントは何年も使えます。電飾だけは毎年コードと電球の傷を確認し、傷みがある物は安全のために使わないようにしましょう。
クリスマス飾り収納のまとめ
- ☑ 飾りはツリー・オーナメント・電飾の3種類に分ける
- ☑ ツリーは枝を幹に沿わせて縦にたたむ
- ☑ 枝を留めるバンドはゆるめに2〜3か所
- ☑ 購入時の箱があれば最も形を保ちやすい
- ☑ オーナメントは割れる物と割れない物を分ける
- ☑ 割れ物は1個ずつ包んで仕切りケースへ
- ☑ 箱の中は重い物が下、軽い物が上
- ☑ 電飾は芯に巻いて絡まりを防ぐ
- ☑ 傷んだ電飾は来年に持ち越さない
- ☑ 電池式の電飾は電池を抜いてからしまう
- ☑ 天袋には軽い箱だけを入れる
- ☑ 押し入れはすのこで床と壁から離す
- ☑ 自然素材の飾りは陰干ししてからしまう
- ☑ 箱の外側に中身と割れ物表示を書く
- ☑ 今年の飾り付けを写真に残しておく
クリスマス飾りの収納は、年末の忙しい時期に済ませる作業だからこそ、手順を決めておくことが大切です。3種類に分ける、割れ物と重さの位置を決める、湿気の少ない場所を選ぶ、という基本を押さえるだけで、翌年の準備はぐっと楽になります。
今年の片付けでは、まず電飾を芯に巻くところから試してみてください。来年の12月、箱を開けてすぐに飾り始められる気持ちよさを実感できるはずです。





